ヒクシポワタ自然派

2026/05/29 13:49

★ 封印解除シリーズ 第3回 ★ 宗教がないのではなく、生活が宗教だった

 

★ 封印解除シリーズ 第3回 ★ 宗教がないのではなく、生活が宗教だった

 

 

 

こんばんは。そして、こんにちは。

ヒクシポワタの橋本と申します。

封印解除シリーズ、第3回です。

前回は「日本史という名前に仕掛けられたもの」という話をしました。

アイデンティティを「学問のフレーム」に乗せると、証明が必要になる。

根っこを、揺さぶれるようになる。

今日は、そこと深いところでつながる話をします。

 

日本人に宗教はあるのか


という、あの問いです。

ーーー

突然ですが、聞かせてください。

あなたは宗教を信じていますか?

 

「いえ、特には」


と答える日本人が多いと思います。

私もそうでした。

でも、ここ数年でその感覚が変わってきました。

ーーー

海外の宗教学者が日本に来て、こんなことを言うそうです。

日本人には宗教観がないのに、なぜこれほどまとまれるのか

最初、私はこれを「褒め言葉」として聞いていました。
でも今は、少し違う読み方をしています。


「宗教観がない」のではなく、
「宗教という概念で括れないもの」が
染みついているのではないか


そういうことだと思い始めています。

ーーー

少し、言葉の話をします。

 

「いただきます」
 

これ、外国語に訳せないんです。

英語で言えば?
「Let's eat」では全然違う。
「Thank you for the meal」も何かが抜け落ちる。

なぜかというと、「いただきます」は、
目の前の食べ物に対してだけ言っている言葉じゃないからです。

食べ物を育てた農家の人への感謝。
それを調理した人への感謝。
そして・・・命をくれた、その生き物への敬意。

「私は今、あなたの命をいただいて、生きていきます」

これが、「いただきます」の本来の意味です。


一言に、これだけのものが詰まっている

ーーー

「ごちそうさまでした」もそうです。

「御馳走」というのは、走り回ること。

昔は食材を集めるために、文字通り走り回った。
その苦労をした人への感謝を、「様でした」と敬意
を持って締める。

日常の食事が始まる言葉と終わる言葉に、
これだけの思想が入っている国って、他にあるんでしょうか。

ーーー

「もったいない」という言葉が海外で話題になったこと、
覚えていますか?

ノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイさんが、
日本語の「もったいない」を世界に広めようとして、
「MOTTAINAI」をそのまま使ったんです。

英語に翻訳できなかったから。

「Reduce, Reuse, Recycle」を全部ひっくるめても、
「もったいない」の意味には届かない、と言って。


翻訳できない言葉が生まれる文化というのは、
翻訳できない思想を持っている。


ーーー

少し脱線します。

私が好きな Youtube番組で、日本に住む日本語ペラペラの
外国人と純日本人一人のトーク番組というかリアクション
番組。

外国人が、日本語ってえぐいよね~
演歌すご過ぎ!
ウォシュレットやばくない。
から始まって、語学に長けた外国人が多いので、
日本語をふか~く、ふか~く、掘り下げる。

まさに、いただきます、ごちそうさま、訳せないん
だよね。

などなど、日本人では全く気付かない、鋭い視点で
沢山語ってくれて、テンション上がります。
よろしければ。

 ↓
MrFuji from Japan

ーーー

さて。

「宗教がない」と感じる理由の一つは、

日本では「宗教」という概念が輸入品だから
だと思っています。

「宗教(religion)」という言葉は、明治時代に西洋から入って
きた概念です。
「神道は宗教か」という議論が当時から起きたのも、そのため
です。

神道には「教祖」がいない。
「聖典」と呼ばれる一冊の書物がない。
「入信」の儀式もない。

でも、それは「宗教ではない」のではなく、

「宗教という概念が生まれる前から、そこにあった」
のだと私は思っています。

お正月には初詣に行く。
節分には豆をまく。
お盆には先祖が帰ってくる。

「なぜやるの?」と聞くと「昔からそうだから」という
答えが返ってくる。


理由を説明しなくても動く。
それが、生活に溶け込んだ思想の強さです


ーーー

森には神様がいる。
山には神様がいる。
台所にも、井戸にも、道の辻にも。

八百万の神。

「何をそんなにたくさん」と思うかもしれません。

でもこれは、「
あらゆるものに命と意志を感じ取る
という世界観の表れです。

箸にも「箸置き」という文化がある。
「ものを大切にしなさい」だけじゃなく、
ものにも魂が宿るという前提が、日本人の感覚の中に
根っこを張っている。

ーーー

「でも、今はそういうの信じてる人少ないんじゃない?」
と思いましたか。

そうかもしれません。

でも「いただきます」は今日も全国で言われています。
神社の初詣は、今でも世界最大級の人の動きになる。

意味を知らなくても、体が動く。
説明できなくても、やめない。

それが「生活に染みた宗教」の証拠だと、私は思っています。

「宗教がない」という問いは、
「宗教という箱に当てはまらない」という意味だったのかもしれない。

でも、もしかしたら・・・

宗教という箱に入れる必要がないほど、深く沁み込んでいる
のかもしれない。

ーーー

次回は、また少し角度を変えて。

学校が教えていないのに、なぜ全員が同じだったのか

というテーマでお届けします。

暗黙のルール。集団の知恵。
「空気を読む」という能力が、どこから来たのか。
そういう話です。


ーーー
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お読みいただきありがとうございました。
また、お目にかかりましょう。