★ 封印解除シリーズ 第8回 ★「相続税と家督廃止」|3代で歴史が消える仕組み

こんばんは。そして、こんにちは。
ヒクシポワタの橋本と申します。
封印解除シリーズ、第8回です。
前回は「家という世界最古のシステム」の話をしました。
金剛組が1400年続いた理由。
血より能力、個人より「家」という機能体、
そして名義の継続で、個人の寿命を超えるシステムになっていた、
というお話でしたね。
そして前回の最後に、こうお約束しました。
「次回は、その仕組みを数字で見ていきます」と。
今日は、その話です。
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「三代目が会社を潰す」
こんな言葉、聞いたことありませんか?
創業者が命がけで作った会社を、二代目がなんとか守って、
三代目で潰す。
これ、三代目の能力の問題なのでしょうか?
私はそう思っていませんでした。
でも調べれば調べるほど、こう思うようになったんです。
「これ、個人の能力の問題じゃない。仕組みの問題だ」
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少し前回のおさらいをさせてください。
戦前の「家」は、家督(財産・事業・名前・墓・仏壇)を、
ひとりの跡取りがまるごと継ぐ仕組みでした。
分割しない。だから事業も土地も、代を重ねても縮まらない。
その代わり、跡取りには「家を守る責任」がのしかかる。
これが、金剛組のような1000年企業を可能にしていた土台でした。
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戦後、何が変わったか。
1947年、GHQ占領下で民法が改正されます。
家督相続は廃止。相続は「均分相続」になりました。
子どもが3人いれば、財産は3等分。
これ自体は、「個人の自由」「男女平等」の観点からは、
まっとうな話に聞こえます。
でも、ここに相続税が組み合わさると、話が変わってきます。
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結果として、何が起きたか。
家業や土地を継ぐ人は、現金で財産をもらうわけじゃありません。
会社の株、工場、土地、山、田んぼ。
「もの」を継ぐのに、現金と同じようにお金=相続税がかかる。
日本の相続税は累進課税で、最高税率は55%。
現金を持っていない後継者は、税金を払うために、
こうするしかなくなります。
・会社の株を売る
・土地を切り売りする
・借金をする
代を重ねるたびに、事業も土地も、少しずつ削られていく。
これが「三代で潰れる」の正体です。
跡取りの能力とは、関係ないんです。
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金剛組、もう一度。
578年創業。聖徳太子の時代から、
宮大工として1400年以上続いてきた、
世界最古の企業です。
その金剛組が、2006年に経営破綻し、高松建設の子会社に
なりました。(高松建設さん、ありがとう!)
バブル崩壊後の不動産投資の失敗が直接の原因、と言われています。
でも、1400年潰れなかった組織が、戦後60年ほどの間に、
財務構造ごと変わってしまったという事実は、
重く受け止めるべきだと思っています。
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話しは少しそれますが、日本中のあちこちで、日本の土地が
買われまくってますね。
日本文化を愛し、この先も日本として土地と風土を大切にして
いきたい。そう願う方であれば、日本人で無くてもよいかも
しれない。
しかい、仕組みがまずい。
そのような考えは余り聞いたことが無い。
最近は、広大な土地を有する神社が日本人の手から
離れてしまった。
一方で、とある県で、臨海エリア(海岸ですね)の
物件と購入したら、隣の敷地が空き地だったので、
県に連絡して「買いたい」と申し出たことがあります。
県からの返事は「売れない」でした。
「あなたは大切に使ってくれるかもしれないが、次に
購入する人が誰になるか、県の手からはなれてしまう。
そのような懸念があるので、県が保有します」
との事でした。私は8代は続く日本人で、次に売るときは
必ず危険の無いような相手と契約を交わす。
何なら、書面で提出しても構わない。
とまで言いました。
しかし、色々と調べているうちに「あー、あの自治体の
判断は正しかったな」と思いました。
水際で、担当の方が良い判断をして下さったら、確かに
妙な転売は避けられると思います。
しかしそうでなければ?
結局、仕組み(法整備)が重要なんですよね。
戻ります。。。
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誰が悪い、という話じゃない。
これは「GHQが意図的に日本の家業を潰そうとした」
という話ではありません。
均分相続も、相続税も、単体で見れば「公平」「近代化」
のための制度です。
でも、「家督相続の廃止」と「相続税」が組み合わさった結果として、
日本中の家業・地主・旧家が、代を重ねるごとに縮小していく
構造になった。
これは、否定できない事実です。
意図があったかどうかより、
「結果として何が起きたか」
を見る。
これが、このシリーズでずっと大事にしてきた視点です。
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もしあなたの実家に、代々続く土地や家業があったら。
もしなかったとしても。
「三代で家が消える」のが当たり前だと、
私たちはいつから思うようになったんでしょうか。
そしてもし、それが「当たり前」じゃなく
「仕組まれた結果」だったとしたら。
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